萩台テラス

「萩台テラス」見学受付中 お問い合わせはこちらkouchi-fumio@ozzio.jp

萩台テラス便り①

モノレールの千葉駅から5つ目(10分)の「スポーツセンター駅」で降り、左手に野球場を見ながら約100m歩いて突き当りの坂を10mほど下ると、右手に医療法人以仁会の本部が現れます。併設の多目的スペース「萩台テラス」では、今後さまざまなイベントが開催される予定で、順次こちらのページでも紹介して参ります。

萩台テラス便り②

「萩台テラス」は夜の景色が素敵だと言われます。三宅一樹氏の彫刻「聖櫃」も北欧のライトが良く合いますね。ちなみにこの作品は、倒壊したご神木を託されて彫り上げたものです。猫の尻尾から櫃の脚に至るまで、すべて連続した一筆書きのように1本の木から彫り出されたものです。それのみならず、実際に御覧になられると、その超人的な技巧に驚かされる所が多々あることと思います。

萩台テラス便り③

以仁会は昨年84歳で亡くなられたフランスの画家「ベルナール・シャロワ」の作品を15点所蔵してありますので、この際一気に公開することいたしました。旗手を務めるのは「カルメン」です。これもエピソードの多い作品です。

萩台テラス便り④

恐らく萩台テラスで最も話題になる作品は、佐伯祐三の「塔の見える風景」だと思います。この絵はフランスのクラマール郊外で、昭和25年に描かれておりますが、その3年後の昭和28年に、彼は異国の地で30歳の早すぎる生涯を終えました。夭折の画家の宿命で、遺された作品数が少なく、これだけ有名な画家であるにもかかわらず、全国の美術館で収蔵している所は33館しかありません。以仁会が入手できたのはほぼ奇跡と言えます。

萩台テラス便り⑤

今回ご紹介する古信楽大壺は、古美術専門誌「目の眼」の表紙にも採用された名壺ですが、残念ながら写真ではこの迫力が伝わりません。ぜひテラスで直接御覧になり、よろしかったらお手を触れて見てください。

萩台テラス便り⑥

波乱の生涯という言葉が、「村上肥出夫」以上に似合う画家はいないと思います。語りたいエピソードは山ほどありますが、先ずは彼の絵をご覧ください。ちなみに以仁会では、現在村上作品を10点所蔵しておりますが、機会があれば今後さらにコレクションを増やして行く予定です。何がそれほど我々を惹き付けるのでしょうか?

萩台テラス便り⑦

今回はあらゆる面で対照的な二つの作品を並べて見ました。ご覧のようにアートは「自由」です。作り手の、年齢、性別、人種、職業、信条etc.は一切関係ありません。重要なのはただ一つ、「それに触れた人の魂と、どのように響きあうか?」ということだけです。

右 DADA(シルクスクリーン):Backside works.
左 ほとけさま(漆絵):細川護熙 

萩台テラス便り⑧

今回のテーマは「まなざし」です。シャロワの「花を持つ少女」は真正面からこちらを見つめています。彼女が優しく微笑んでいるときは、こちらの気持ちが穏やかなときで、彼女の表情が寂しげなときは、こちらの気持ちが落ち込んでいるときです。ちなみにこの絵も、プンツォ・ワンディの「グリーンタラ」も、どこにいてもその眼差しを感じます

萩台テラス便り⑨

洋画コレクターの間で「まさか!」と言えば「松本竣介」「佐伯祐三」「鴨居玲」のことです。松本竣介は、独自の感性で世界を再構築する具象画家として知られていますが、中に数枚だけ不思議な抽象画があり、今回の作品も”松本竣介-Wikipedia”に掲載されています。

松本竣介の洋画を所蔵する美術館は、全国に22カ所しかなく、そのうち12館は1枚ずつしか所有していません。いかに彼の残存作品数が少ないかという証ですが、萩台テラスで皆さまにお気軽にご覧いただけるのは、与楽活動に携わる多くの方々のご尽力のおかげです。

※松本竣介は昭和16年5月に、盛岡の川徳百貨店で彫刻家の舟越保武と二人展を開催しましたが、当時はまだ松本俊介とサインしていました。手作りの額も当時のままです。

萩台テラス便り⑩

不思議なご縁で森田福男画伯の作品をお預かりすることになり、この絵を初めて見たときの驚きは今も忘れません。「これは日本の裸婦像の最高傑作ではないか!」絵は剥き出しのままだったもので、私は慌てて黄袋とタトウ箱を誂えました。
森田氏は生涯でただの一枚も、ご自分の絵をお売りになったことが無いため、画家としては名を知られておりません。その辺りの詳細は「受付美術館:⑧」をご参照ください。

萩台テラス便り⑪

一般公開につきまして

じつは萩台テラスは、「現代の蔵プロジェクト」の一軒目の“ショーウィンドウ”です。このPは要するに「家を建てるときに多目的スペースを併設しよう!」ということです。

どの家も時間が経てば経つほど、捨てられないモノが蓄積して行きます。それらを生活空間に放置せず、屋根裏に広い収納スペースを作れば、ご先祖様にも怒られずに済みますし、貴重な1階部分に様々な用途に使える機能的な空間を生み出すことも可能となります。

百聞は一見に如かず。「現代の蔵プロジェクト」に関心をお持ちの方は、一般公開にお越し頂ければ、バックヤードまで全てお見せします。

一般公開日時
日曜日17:00~19:00 / 月曜日13:00~17:00
※予約等は不要です
※上記以外の日時は様々な企画を行っております

ご不明点等ございましたらこちらにメールください
kouchi-fumio@ozzio.jp

萩台テラス便り⑫

ジャンルの違いはあっても、われわれが一貫して本物にこだわるのは、「本物だけが持つ凄み」を重く受け止めているからです。この世にただ一つしかないオリジナルには、作り手の魂が宿っています。機械で大量に印刷されるコピーにはそれがありません。

以仁会は当初から「与楽」の一環としてのアート活動に力を入れています。当時から今に至るまで、われわれのキーワードは「どの壁を使おうか?」です。クリニック→奥野ビル→自宅と来て、このたび萩台テラスという第4の壁を手に入れました。次の目標は「現代の蔵プロジェクト」で拡散する第5の壁です。それを飾るための「本物の中の本物」を着々と蒐めています。もちろん貸し出しは無料です。

岩山の見える海の村(油彩画):浮田克躬
化粧(日本画):志村立美

萩台テラス便り⑬

「与楽」の拠点となるからには、萩台テラス自身が、おいで頂く方に心地良さを感じてもらえる空間でなければなりません。洗面所やトイレのような普段は目立たないスペースにも、設計者の香取昂希氏の光の演出が生かされています。

萩台テラス便り⑭

古美術には、目にした瞬間のインパクトだけではなく、後からジワジワ来る“ものがたり”のような魅力があります。今回お示しする飛鳥や白鳳の頃の古瓦を前にすると、閑かな時の流れと風雪の重みを感じます。こうした「残欠」に美と安らぎを見出すのは、日本人特有の感性でしょうか?それにしても萩台テラスは色々なモノをため込んでいますね笑

萩台テラス便り⑮

萩台テラスでもっとも大きな絵は、“現代の琳派”と評される光元昭弘氏の作品です。2番目に大きい絵も、3番目に大きい絵も彼の作品で、いずれも大きすぎて通常展示は困難なため、バックヤードの壁に立てかけてご覧いただくことになりそうです。

ちなみに、光元氏は環境空間デザイン専門の工学博士ですが、展覧会の入選をきっかけとして業界最大手の日建設計を辞め、その後一気に人気作家の地位に昇り詰めました。華麗な転身も琳派ならでは!

萩台テラス便り⑯

ベルナール・シャロワの作品の中では小さ目のサイズですが、バランス良く丁寧に描き込まれており、いずれも人気の高い「レスリー」と「エルメス」です。ちなみに「エルメス」のモデルは、女優の浅丘ルリ子さんだそうです。(ただいま展示中)

萩台テラス便り⑰

銀座1丁目に、手動式エレベーターが現役で活躍している!昭和7年竣工のレトロな雰囲気の“奥野ビル”があります。5階にある「晩学」(萩台テラスの姉妹ギャラリー)は、多くのアーティストの方々に個展などでご利用いただいておりますが、以仁会の与楽活動の一環として行っている事業なので、ただの一度として使用料を頂戴したことはありません。
いつまでその“やせ我慢”が続けられるか分かりませんが (笑)

萩台テラス便り⑱

アーティストが世に出るお手伝いを続けていると、ときどき嬉しいことが起こります。
中村さんは、個展を見にいらしたアート関係者の目にとまり、大きな公募展への出品を薦められました。その結果、見事受賞!東森さんは口コミで評判が広がり、高知新聞の記者さんが取材ではるばる晩学までおいでになりました。
いずれ萩台テラスからも多くの才能が巣立っていくことでしょう(^^♪

萩台テラス便り⑲

医療は医学だけで対処できるほど生易しいものではありません。
苦痛を取り除く「抜苦」は何とかなっても、心地よさを与える「与楽」に関して、医学はあまりにも無力です。
以仁会は与楽活動の拠点としてのアートの現場を“かな~り真剣に”開拓しています。

萩台テラス便り⑳

テラス便りも区切りの良い20回となりましたので、「まさか!」の3人目の「鴨居玲」の作品を紹介します。じつは彼の絵を掲載することに躊躇いがありました。近年人気が急上昇しているとは言え、鴨居玲の絵は決して万人受けする代物ではないからです。食べ物に例えれば、熱烈な愛好家がいる反面、多くの人に敬遠される琵琶湖の鮒ずしのようなものです。
1枚目は「裸婦像」で、2枚目は彼が何度も挑戦した「おばあさん」です。同じ表題の作品の中では本作の表情が最も穏やかですが、他の作品を見ると、恐らく夢に出て来ます(笑)

萩台テラス便り㉑

古くからの患者さんと昔話が出来る幸せってありますね。なにせもう36年になりますから、感慨深いものがあります。
萩台テラスは、高度耐震基準を満たすSE工法で建てられていますので、災害時には地域の避難所としてご利用頂けます。
アート関係も様々な形でお使い頂くことを想定しており、実際に、ヨガ教室、ネイルサロン、ドラマのロケ場所、ミニコンサートなどのアイディアが寄せられています。
個人的にはオシャレなカフェ希望❣

萩台テラス便り㉒

わが国の民芸運動の主唱者である「柳宗悦」は、繰り返し「用の美」という言葉を口にしました。そもそも“民藝“は英国のFork Artの直訳ですが、この「用の美」という概念を強調することにより、日本の”民藝“は本家の英国のそれよりも輪郭が明瞭になったように思います。
萩台テラスのモットーは「多様性の尊重」であり、アート活動でもそれは変わりません。長い間実際の日常活動の中で使われてきた「薬研」も「自在鉤」も実にいい顔をしていますね。ちなみに、馬に見立てた自在鉤が水を飲むのは常滑の山茶碗(平安時代)です。

萩台テラス便り㉓

要するに今や私の“ダチ”です。一緒に山手線の輪の中を歩き回りました。
都市再開発のスピードは凄まじく、“古き良き東京”は次々と壊されて行きました。
一度失われたら二度と元には戻らないノスタルジックな風景を、カメラではなく自分自身の身体感覚に留めておくため、空いた時間を見つけてはせっせと都内に通い、多くの路地を歩き倒しました。もちろん今ではもう、そのような気力も体力も残ってはいません。それでも歩いた記憶は心にも体にも残ります。それは自分にとっての貴重な無形文化遺産です。

萩台テラス便り㉔

この地味な絵が図録の表紙を飾るには、それなりの理由があるはずですが、展示された78点の中には、よりインパクトの大きい作品が目白押しで、正直なところ初めは何故だか良く分かりませんでした。
しかし縁あって以仁会の所有となり、間近で接し始めてから徐々に、この小さな画の持つ「小よく大を制す」という迫力に気圧されるようになりました。その感覚は茶室などの狭い空間で如実に現れます。
お茶席への貸し出しもお受けしております。

萩台テラス便り㉕

千葉県市川市の名誉市民のうち画家はわずか2名で、日本画の東山魁夷画伯と、洋画の中山忠彦画伯のお二人だけです。今回お示しする作品は、中山画伯の「鏡の前」で、モデルは若き日の良江夫人です。
背景の鏡は彼女の嫁入り道具ですが、いくつかの作品の小道具として、繰り返し描かれています。

萩台テラス便り㉖

結果的に「鏡つながり」となりますが、今回は山梨備広氏の「洗面台」を紹介します。
過去から現在に至るまで、上手な画家はいくらでもいましたが、いまだかつて「鏡」をこれだけ「鏡」として描いた画家がいるでしょうか?
その技術だけでも凄いことですが、彼の作品はキャンバスも絵具も額縁も金具も、何から何まで手作りです。
さらに驚くことに、彼の画業はすべて独学です。
すなわち彼は一度も他人から絵を学んだことが無いのです。
こうなるともう“けた外れの天才”と言うしかありません。

萩台テラス便り㉗

近年ますます、日本画と洋画の境界が不鮮明になっています。
かつては、日本画は和食で洋画は洋食、とか、日本画は醤油顔で洋画はソース顔(笑)、といった比較が為されていましたが、最近では、画材の違いはあるにせよ、表現内容に関しての「差異」はほとんど感じられなくなっています。
そんな中、今回ご紹介する高木かおり氏の「夏空」は、近ごろ珍しい“正統派の日本画”です。たしかに醤油顔ですね(^^♪

萩台テラス便り㉘

女優の川上麻衣子さんの切り絵です。
台紙の皺が、(世界にこれ1点しかない!)オリジナル作品であることを示しています。
川上さんは女優業の傍ら様々なジャンルのアートに挑戦しており、とくにガラス工芸の分野では、早くから独自の表現方法を確立して高く評価されています。
切り絵の感性はマチスを超えたような(^^♪

萩台テラス便り㉙

洋画の大家、林武画伯の珍しいパステル画です。
軽量級の“はずの”パステル画なのに、圧倒的な量感が描き込まれています。
この辺りが大家と呼ばれる所以なのでしょう。

萩台テラス便り㉚

以仁会は「茶の湯」と「与楽」の相性の良さに注目しています。とくに茶碗には、(茶を点てなくとも)それを手にするだけで湧き上がる、不思議な心地良さがあります。
今回ご紹介するのは、1300年の長きに亘り薬師寺東塔を支えてきた基壇の土を用いて焼かれた、細川護熙氏の大井戸茶碗です。

萩台テラス便り㉛

「芸術とは“自己の内なる美的イメージの表出”であり、音楽は音で、文芸は言葉で、美術は色と形でそれを行う」。
こんな文章が自分の頭から出てくる筈はありませんから、コンセプトの断片が折に触れて脳に刷り込まれて来たのでしょう。
改めてこのようなことを考えたのは、窪井裕美さんの“その絵の前に立つだけで幸せになる作品”と出会えたからです。ここから先は私の語彙力では表現できませんから、ただひたすら機会を見つけては、彼女の作品と触れ合いたいと思います。